『50歳からの男の磨き方』 by 川北 義則
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読んだ/観た日:2020/06/02 - 2020/06/04
★思想・哲学/自己啓発・新書/IT総合:3.1
深さ/人生への影響度:3.0
新知識/新しい気付き:3.0
分かりやすさ:3.3
他の人におすすめ:3.1
あらすじ/概要
定年までのカウントダウンが始まる50代。残されたこの数年間をいかに過ごすかで、人生後半の充実度が決まる!
本書では、「古い尺度を2割だけ捨ててみる」「名刺のいらない人間関係を楽しむ」「『お金』という観点で自分の未来を予想してみる」など、第二の人生を謳歌するために、50代で準備しておきたいヒントが満載。
「一人で映画を観たり、一人で美術館に行ったりする時間は絶対に必要だ。現役時代からの一人行動が、定年後の時間を充実させるために役立つ」
「会社を辞めようと思ったら、『給料が減った』と嘆く前に『今月も給料が出た』と考えて、『よかった探し』をしてみるといい。思ったよりいい面が見つかるはずだ」(以上、本文より)
10年後、後悔せず過ごすためにいまできることとは? 「みっともない老い方」をせず、男として格好よく年を重ねるための指南書。
目次
「働くこと」こと男の王道
五十代の男の仕事術
後輩育成も男の仕事
「自分」を大切に生きる
いつも心に男の美学を
遊びは人生の華になる
家族を守る盾として
気品ある男の流儀
読書/鑑賞中メモ
実家にあったので(たぶん親父の)、なんの気なしに手にとって見た
「何をやるにしても10年は必要」
「そもそも、『働くこと=苦』『休むこと=楽』という発想はおかしくないか。この発想は『甘いもの=美味しい』『苦いもの=まずい』という幼児の味覚に似ている」
「50歳になったら『ボランチ』もいい」
「ピラニアにいつ食べられるかという恐怖におびえて、鯉はその長旅の間、一瞬の油断もできない。つねに緊張を強いられる。この緊張こそが、鯉の生命力を維持させるのだという。」
「部下の管理は易しい。むしろ上級者を管理することに意を用いるべきである」
「昔の職人は、その技術を『先輩から盗め』といわれたものだが、いまは手取り足取りで教えていかなければ、技術も伝えられないそうだ」。今の人間が仕事に身が入らないのは、仕事はつまらないものだと信じて疑わないあなた方のせいだ。面白くもないものに必死になる人間はいない。
「監督とは気づかせ屋」
「つまり、仕事からも家庭からも距離を置いて『たった一人』になる舞台をつくりたいのである」一人時間っていうのはいいかも
「古い尺度を『二割』だけ捨ててみる」「二割だけ『軽薄』になってみてはいかがだろうか」
夫は妻と旅行に行きたいが、妻は友達と行きたいらしい
感想/考察
50代になった時の視点っていうのはもちろん今まで持ったことがなかったので、斬新で面白かった!
50なんてまだまだだと思ってたけど、まだまだだと思っていた30がついに来てしまったのだから、50だってそんなに遠くない。冷静になるとたったの20年。こっから20年何があるのかなあ…
50はやっぱり結構いろいろと諦めなきゃいけないんだなってのが身にしみた。それまでに会社にしがみつかなくてもいい人間にできればなっておきたい。
ちょっとメモでは感情的になっているが(笑)、今の人が仕事に夢中になれない原因の一つに、今の50代くらいの人(自分の父親世代)の中で、楽しんで/誇りを持って仕事をしている人があまりに少ないっていうのはあると思う。仕事ってのは金のため/生活のために骨身を削って理不尽に耐えてするものだ、っていう固定観念が、僕らの仕事への意欲をそぐ。僕は前職は結構な大手にいて、そういう人たちと一緒に仕事をしていたわけだが、まったくもって一ミリも仕事を楽しいと思ったことがなかった。ほんとに金を稼ぐための労働だったのだが、転職してから毎日楽しくて仕方ない。ほんとにちょっとした認識の違いで、こうも変わるのかというくらい精神的に変わった。
おそらく一番大きな違いは、大手ではその会社の実際に社会に対して生み出した価値よりも、会社の中でこの人はよくやっている、と思われることの方が何倍も重要なのに対し、今の会社では実際に価値を生み出さないと認めてもらえない。大企業というのは大きいようでいて、その会社の中だけで完結してしまうがゆえに実はすごく狭い世界に生きている気がする。鎖国っぽい感じ。大抵の理不尽はこの鎖国から生まれる気がする。もちろん大企業にもいろいろあるが。
一人時間を作るってのはいいなあ…一人時間を持ちたいと思うような何か没頭できる趣味がある人間になりたい
鯉の話は面白かった。ある程度のストレス/緊張感というのは生きていくのに必要な場合があるらしい。
夫は妻と旅行に行きたいが、妻は友達と行きたいってのがウケる笑…でも今は笑ってられるが実際それされたらきついぞ…笑